東西線木場駅(木場 洲崎神社)

木場 洲崎神社

船橋を渡ったところで、東へ曲がり、そのまま、東へ東へと、進む。
北側には、再開発された、新しい街、深川ギャザリア
伝統的な街並みと、現代的な街並みが、隣りあっているというのは、とても、興味深い光景だな。
さらに、東へ。すぐに、南北に伸びる、幅広の三ツ目通り。上空には、首都高深川線の高架。
交通量の多い、喧騒の最中を、通り抜け、三ツ目通りの東側へ出る。
都心部によくあるような、住宅街の路地に入り、今度は、北東方向へ。
しばらくすると、洲崎神社
年の瀬、ということで、なにやら、それらしく装われている。
いつの間にか、そういう、時節になったわけか。
ところで、この洲崎神社、江戸時代、この一帯が、再開発されたときに、創建されたらしい。
新天地に暮らす住民の、心の拠り所だったのだろう。
明治時代になると、そのような洲崎神社の東側一帯は、なぜか、大きな花街になる。
もともと、門前町が、あったのかもしれないが。
吉原に、匹敵するほどの、たいへんな、賑わいだったらしい。
通称、洲崎パラダイス。
なんとも、楽しそうな、ネーミングだな。
そんな、大歓楽街も、もう、なくなってしまった。
今となっては、もはや、夢の跡。
今回、その夢の跡を、訪れることはしなかったけど。
年の瀬、なにやら、賑々しい雰囲気に包まれる街中、そういう感じは、消えてしまったのかもしれない。
もう帰らなければならない。洲崎パラダイス、夢の跡を背にして、木場駅に向かう。
(2009年12月記)