京浜東北線赤羽駅(赤羽台四丁目 八幡神社)

赤羽台四丁目 八幡神社

京浜東北線の高架を潜り、西側に出る。
高架に沿って、今度は、北へ。
すぐに、高架の側に、八幡神社の入口を示す看板。その看板に導かれるようにして、再び、高架の下へ入る。
すると、埼京線の高架と、京浜東北線の高架の間に、北側に伸びている、参道。
よくこんな場所に、と思ったが、高架の方が、後に、できたのだろうな。
さっそく、石段を上り、境内へ。眼下には、赤羽の街が、広がる。
創建は、たぶん、関東平野の開拓が、始まった時期、平安時代の末か、鎌倉時代だろうか。
ただ、この場所、低地に突き出した高台になっているが、そういうところは、たいてい、太古の昔から、暮らしがあるものだ。
実際、ここから、さらに、北側にかけては、古墳が点在していたことが、わかっている。さらに、縄文時代の遺跡も、見つかっている。
おそらく、八幡神社が、創建される前、すでに、この場所には、はるか昔から、何らかの、祭祀の場が、あったに違いない。
もっとも、八幡神社が、創建された頃は、現代と同じく、暮らしの場は、高台ではなく、眼下、すなわち、低地の方に、移っていたことだろうけど。
つまり、その対象が、高台の区域だけではなく、見渡す限りの、低地に広がったのだ。
そういう違いがあるにしても、やはり、時代を、越えて、祀りの場が、残り続ける、というのは、本当に、興味深いと思う。
(2009年12月記)