東西線竹橋駅(和気清麻呂像)

和気清麻呂像

高田馬場駅から東西線竹橋駅で下車。
地上に出ると、目の前、大手町のオフィス街が、広がる。
ただ、もう、年末の休みなので、さすがに、閑散としているけど。
そんな、雰囲気の中、濠に沿った内堀通りに入り、南東へ。
思うに、一年のうちで、今が、一番、のんびりして、ほっとする時期だな。
正月明けからは、慌しくなってしまうので、ゆっくりはできないし。
しばらくすると、通りの南側に、和気清麻呂像。
忠臣の鑑として、銅像が、設置されているのだろう。
和気清麻呂が、どうして、忠臣なのかというと、以下の通り。
その昔、奈良時代末、道鏡という怪僧がいて、女帝に、巧みに取り入り、誑かし、帝位を簒奪しようとしたが、和気清麻呂が、身をもって、阻止した、云々。
もちろん、史実というよりも、伝説、説話の類なんだろうが。
でも、お伽噺だとしても、ほいほいと、誑かされてしまう、女帝というのは、大昔の、卑弥呼を、思い起こさせ、その素朴さ、おおらかさに、むしろ、微笑ましいものを、感じてしまう。
逆に、そのことを、執拗に、追求し続けた、和気清麻呂、清廉潔白なんだろうけど、それ以前に、堅苦しい感じがするな。
そんな風に、この女帝に肩入れするのも、たぶん、正月を前にして、寛いだ雰囲気が、そうさせるのかもしれない。
しばしの間、世の中は、休息のとき。
こちらも、何の気兼ねもなしに、歩き回れる感じだ。
(2009年12月記)