田園都市線池尻大橋駅(鍋島松濤公園の池)

鍋島松濤公園の池

坂道を下りきると、山手通り。
山手通りを、北へ北へと、歩いていく。
北側は、山の手になっているので、上り坂だ。
山手通りは、名前の通り、山の手を通っているのかどうか、わからないのだが、246号線から南は、目黒川沿い、すなわち、山の手ではなく、明らかに、低地を通っている。
246号線の北側で、旧山手通りが分岐しているが、こちらの方が、余程、山手通りの名に相応しい。
ひょっとしたら、山手通りの名前は、この、旧山手通りから、付けられたのでは、と思ってしまう。
ただ、山手通りは、高度成長期に開通した道路。旧山の手通りの開通は、ちょっと、わからないが、もっと、それ以前から、開通していたようだ。
ちなみに、昭和初期の地図を見てみると、今の、旧山手通りがある場所には、すでに、道路があり、たぶん、このあたりが、郊外として、再開発された頃から、旧山手通りは、存在していたと思う。
とすると、旧山の手通りは、たしかに、山の手を通っていたとしても、今の、山の手通りは、特に、山の手を、通っているわけでもないのかもしれないな。
むしろ、山の手のために、供された、通り、なのかも。
つまり、山の手に、クルマが、入ってこないようにするための、道路だ。
ひょっとすると、山の手ではなく、山の手の外縁を、通っているのかも。
そんなことを、考えながら、北へと進んで行き、途中、東へ。住宅地の中に、入っていく。
松濤の、山の手住宅地の中。
あながち、山の手通りは、山の手の外縁を、通っている、という見方は、外れていないのかもしれないな。
そのまま、東へと、歩くと、鍋島松濤公園がある。
公園に入ると、園内には、静かな、池。ますます、山の手住宅地らしい感じだ。
(2009年12月記)