都営大江戸線西新宿五丁目駅(西新宿五丁目の神田上水助水堀跡)

西新宿五丁目の神田上水助水堀跡

そのまま、北へ、歩くと、十二社通り
十二社通りの方は、東寄りに、向きを、変えながら、北へ、伸びている。
その十二社通りの西側へ。
神田上水助水堀の跡は、まだその先の方まで、伸びていく。
川の跡は、細い、路地のような、道になっているが。
そういえば、通りの西側、西新宿五丁目は、反対側の、西新宿六丁目が、再開発された後も、しばらく、古い、商店街などが、残っていたように、記憶している。
さすがに、今は、閑散としているな。
なぜなら、西新宿六丁目に続き、今度は、西新宿五丁目も、近い将来、再開発される予定だからだ。
たぶん、そのため、街が、蛻の殻状態なのだろう。
西新宿六丁目の方は、気付いたら、もう、更地状態になっていたので、もとの街並みは、わからない。
でも、西新宿五丁目は、覚えている。今、現在も、こうして、形ばかりは、昔のまま。
ただ、だからといって、記録に残したりしても、なくなってしまえば、懐かしい思い出が、増えるばかりだ。
今、ふと、思い出したが、某テレビ番組で、たしか、この、街中の、お店が、紹介されたことがあった。
何のお店か、忘れてしまったけど。
おばあさんが、一生懸命、切り盛りしていることだけ、覚えている。
ここは、再開発の予定だから、いつまで、商売が、続けられるのかわからないと、笑っていたっけ。
今は、どうなっているのかな。
おばあさんの笑顔は、もはや、ないだろう。目の前の、古い家並みも、じきに、なくなるはずだ。
みんな、こうして、思い出になっていく。
時代は、留めようもなく、流れていく。
そして、自分は、取り残されていくのだろうか。
(2010年1月記)