日比谷線築地駅(築地場外市場)

築地場外市場

築地本願寺の晴海通りを挟んで、南西側には、築地場外市場がある。
相変わらず、賑わっているな。
江戸時代の、活気ある、市場の雰囲気を、今に、伝えているようだ。
と思ったら、江戸時代、ここは、築地本願寺だったのである。
もっと、正確に言うと、築地本願寺の末寺が、多く、ひしめいていたらしい。
築地本願寺が、埋め立てて、できた土地なので、当然だ。
その後は、どうなったのだろうか。
江戸時代が、終わり、明治時代になると、海軍の、敷地になる。
江戸、あるいは、東京の街を、海から、守るためには、場所的に、ちょうど、よかったのかもしれない。
そして、時代は流れ、昭和の初め頃に、ようやく、今のように、築地市場が、現れるのだ。
築地市場の歴史は、実は、意外と、新しい。
もっとも、ここに移転してくる前、魚市場は、日本橋にあったのだが、そちらは、江戸時代から、連綿と、続いている。
だから、魚市場、としての歴史は、やはり、江戸時代から、というわけだ。
活気ある、江戸の市場の雰囲気があっても、不思議ではない。
ただ、それは、築地という、場所そのものが、持つものでは、なかったはず。築地市場の歴史は、昭和に入ってからだったわけだし。
ということは、築地市場が、豊洲に移転したとしても、この賑やかさは、消えないだろう。
なんていう、考えは、楽観的かな。
この先、どうなるか、わからないけど。
(2010年1月記)