都営大江戸線勝どき駅(トリトンブリッジ 動く歩道橋)

トリトンブリッジ 動く歩道橋

勝鬨橋を渡りきると、地名は、勝どき。
勝鬨橋に、因んでだろうが、実際は、月島だ。
月島は、むろん、築島(つきしま)、からだろう。築地と同じく、埋め立てによって、造成された土地だからかな。
さらに、南東へと、歩いていく。
やがて、朝潮運河。その先は、晴海。
黎明橋があるのだが、すぐ東側には、歩道橋、トリトンブリッジも、架かっている。
晴海に、巨大な、高層ビル群、トリトンスクエアが完成したとき、その、利用者のために、作られたのだろう。
実際、最寄り駅は、さっき、通ってきた、勝どきにある、都営大江戸線勝どき駅しかないわけで、多くの利用者は、朝潮運河を、渡らなければ、ならない。
その、多くの利用者のために、トリトンブリッジには、動く歩道まである。
ところで、動く歩道、というのは、チープな割に、未来的で、とても、好きなのだが。
他には、渋谷駅、恵比寿駅、東京駅構内の、京葉線ホームへの長い回廊、そして、臨海副都心東京ビッグサイト。横浜のランドマークタワーにも、あったっけ。
もっとも、動く歩道なんて、特に、なくても、いいのだろう。
もし、それほど、必要なら、いたるところに、あっても、いいわけだが、今のところ、ずいぶん、限られた場所にしか、存在しない。
それでも、やはり、何となく、未来を、感じる。
何もしなくても、いちおう、動いていくし、歩けば、少しは、早くなる。
かといって、その上で、走るわけには、いかない。
そういうところは、世の中が、絶えず、発展し、その発展を、それなりに、皆、享受できた時代、高度成長期を思い起こさせるのだ。
つまり、その未来、というのは、高度成長期に、描いた、未来、なんだろうなあ。
その未来が、動く歩道として、ほんの、ささやかに、実現したわけか。
(2010年1月記)