都営大江戸線勝どき駅(ベイシティ晴海 スカイリンクタワー)

ベイシティ晴海 スカイリンクタワー

陸橋を渡り、階段を下りて、晴海通りの、西側に、降り立つ。
昔からある、黎明橋公園と、そして、西側、晴海埠頭へと、伸びる道。
ちょっと前まで、その先には、東京国際見本市会場が、あったのだが。
今は、何もなく、ひっそりとしている。
そんな、荒野のようになった、晴海の大地を、西へと歩いていくと、通りの北側に、ベイシティ晴海スカイリンクタワー。(工事中はこちら
新しくできた、高層住宅だ。
荒地で、都心に至近だと、とりあえず、高層住宅が、建つみたい。
土地の、有効利用というわけかな。
最寄り駅は、やはり、都営大江戸線勝どき駅になるだろう。
とすると、また、動く歩道を擁した、トリトンブリッジが、活躍するはずだ。
そういえば、この、荒地に、ぽつんと、晴海グランドホテルが、建っている。
以前、晴海の再開発地帯を、夜、訪れると、周囲は、荒涼として、真っ暗なのに、晴海グランドホテルの明かりだけが、灯っていて、ほっとしたものだ。
建物の中の客は、所在なげに、窓の外の、漆黒の原っぱを見ていたけど。
再開発が進み、他にも、高層住宅が建ち、賑やかになると、そんなことも、昔語りになるに違いない。
でも、なぜか、その頃を、ちょっと、懐かしく感じるのは、なぜなのだろうか。
そもそも、夜、再開発地を訪れる、ということも、なくなったしなあ。
もう、帰らなければならない。
都営大江戸線勝どき駅へ。晴海通りを、北西へと歩く。
帰りも、トリトンブリッジを通りたいのだが、そのためには、晴海通りを渡らなければならず、面倒だ。
結局、いつも、黎明橋を歩いて、渡ることになる。
未来的な、施設など、そんなものかもしれない。
でも、その、未来が、昔は、輝いていたのだ。
早く、帰ろう。
(2010年1月記)