総武線秋葉原駅(秋葉原電気街 総武線高架下)

秋葉原電気街 総武線高架下

昌平橋を渡りきると、もう、そこは、秋葉原の街。
正確に言うと、秋葉原の、西端、というところか。
かなり、昔、休みの日は、今日、訪れた、神保町で、時間を過ごし、その後は、たいてい、靖国通りを、東に歩いて、昌平橋を渡り、この、秋葉原の街に来ていたものだ。
神保町で知識を詰め込み、その、実物を見るために、秋葉原へ、という感じ。
だから、自分の中では、神保町と秋葉原は、一体なのだけど。
昌平橋の先は、すぐに、交差点になっていて、その真上には、総武線の高架。
交差点は、スクランブルではないので、交差点の、北東側に出るためには、信号を、二度、渡らなければならない。
そのようにして、交差点を、渡り、総武線の高架の北側へ。
もう、電気店が、いっぱい、並んでいる。
一番目に付くのは、やはり、石丸電気かな。
総武線の高架下にも、電気店がある。
最初の頃は、秋葉原の中心、万世橋の方まで行っていたのだが、しばらくすると、このように、中心部よりも、辺縁に行くようになっていた。
石丸電気を過ぎたあたりで、北へ。そのまま、北へ進む。
しばらくすると、ラオックスのザ・コンピュータ館、があるはずなのだが、もう、今は、なくなっている。
なくなってから、何年も経つのに、今でも、あるように錯覚してしまうのは、たぶん、秋葉原で、もっとも、通っていた店だからだろう。
さらに、ラオックスのザ・コンピュータ館の北側、東西に伸びる通り、信号はないけど、横断歩道を渡る。周り中、電気店なので、なんとなく、歩行者優先みたい。皆、平気で、渡っているのだ。
その、東西に伸びる、通りの北側には、いろいろな、部品屋さんなど、点在。
そんな風にして、秋葉原の街を、急ぎ足で、あちこち、夢中で、見て回っているうちに、夕刻、6時、突如として、大通りの歩行者天国が、解除される。
この時、初めて、もう、休日は、終わりだなと、実感してしまう。
そういうこともあったな。
遠い昔のことだ。つい最近のような気がするのに、あれから、何年、経っただろう。
秋葉原に行くことも、なくなったし。
今は、ただ、懐かしいばかり。
今回も、このまま、すぐに、秋葉原駅に行って、総武線で、帰らなければならない。
昔は、思い出の中、郷愁の彼方。最早、戻らないのだ。
(2010年1月記)