都営大江戸線牛込柳町駅(大日本印刷市谷工場整備計画工事現場)

大日本印刷市谷工場整備計画工事現場

女子医大通りを、東へ東へと、歩いていく。
南側には、広大な、防衛省の敷地。
江戸時代は、尾張徳川家上屋敷だったわけだが、何か、他を寄せ付けないような雰囲気、ということでは、昔も今も、変わらないかな。
もっとも、もともと、南側の谷地に対する、下り斜面なので、そのような、施設がなくとも、近付き難い、場所ではあるのだが。
さらに、東に進んで行くと、しばらくして、通りの、北側に、大日本印刷市谷工場整備計画の工事現場。
こちらの方は、江戸時代、直参旗本、中根家の屋敷があった場所。
明治時代になって、ほどなく、大日本印刷の工場ができているので、たぶん、幕府直参旗本の屋敷は、そのまま、取り上げられ、工場の敷地として、払い下げられたのだろう。
あるいは、政府から、下賜された、ということかもしれない。
そういうわけで、工場が、できたわけだが、今となっては、一帯は、閑静な住宅街。
なんとなく、つい最近まで、まわりが、工場地帯だった、大崎駅周辺と、似ているのかもしれない。
とすると、再開発されて、高層ビルが建つ、ということも、同じわけか。
このように、都心が集積化し、こうした工場は、なくなっていく。
それはいいのだが、どういうわけか、生活が、ますます、苦しくなっていくのは、なぜなのだろうか。
(2010年1月記)