西武池袋線小手指駅(小手指駅北口駅前広場)

小手指駅北口駅前広場

すぐに、小手指駅へ戻る。
なにせ、目の前にあるのが、工事現場と、駅前広場と、駅舎だけなのだから、帰る他あるまい。
地図を見ると、南口に、新興の、集合住宅があるようだが、それぐらいかな。
そういえば、小手指で、覚えているのが、北側と、南側に、463号線、という、所沢に、向かう道路が、あることぐらい。
北側の方が、旧道で、道幅も広くなく、普通の道路。南側の道路は、幅広で、新しい、バイパスとなっている。
それで、所沢に向かう時は、北側の旧道を通っていた。バイパスは、まだ、所沢近くが、完成していないからだが。
たいてい、クルマで、その道を、走っているときは、もう、夜も更け、真っ暗。
あたり一面、何もなく、南側、遠く、平行するように、西武池袋線が見えたりしたな。
もう一つ、小手指、というと、小手指合戦の、古戦場が、有名だ。
実際の、現場は、小手指駅の、はるか、南西側、狭山丘陵の北辺にあたる。
そこには、かつて、所沢を通る鎌倉街道の、今でいう、バイパス道路が、南北に、伸びていたらしい。
鎌倉時代の末期、その道を、北関東から、南へ南へと、押し寄せる、新田義貞の軍勢。
どこまでも、平野の続く、関東地方とて、その勢いを、弱めるような、場所はなし。
強いてあげるとすれば、狭山丘陵。
守る、鎌倉幕府軍は、狭山丘陵を背にして、陣をひき、ここに、新田義貞軍を、迎え撃つ。そういうわけで、小手指合戦が、始まったわけだ。
今は、何もない、郊外だが、大昔は、歴史の舞台だったのだな。
(2010年2月記)