西武池袋線所沢駅(所沢 ファルマン通り)

所沢 ファルマン通り

プロペ通りを歩いていくと、今度は、南北に伸びる、ファルマン通り。
またしても、変わった、名前の通りだ。
ちなみに、こちらは、日本初の飛行場、所沢飛行場から、最初に、飛び立った、アンリ・ファルマン機から、とられたらしい。
こう見てくると、なにか、所沢には、日本初の飛行場があったぐらいしか、特色はないのか、と思ってしまうが、実際、その通りなんだけど。
ところで、その、所沢唯一の、名産、所沢飛行場は、結局、どうなったのだろう。
今は、広大な、所沢航空公園になっている。
そして、この、所沢航空公園の開園は、プロペ通り、ファルマン通り、という、名前が、商店街に、冠された、時期と同じだったはず。
さらに言えば、西武ライオンズが、所沢に、やってきたのも、同じ頃だったな。
とすると、これらの、一連の、事どもは、皆、セット、なのかもしれない。
それどころか、そのような現象は、所沢だけではなく、日本全国、特に、あらゆる地方に、起こっていたことなんじゃないかな。
それはそれとして、かなり昔、たぶん、バブルの頃だろうか、所沢航空公園には、行ったことがある。
どこまでも広がる、緑の景観。贅沢な感じがして、本当に、いい時代になったなあ、と実感したものだ。
結局、それは、バブルという名の、砂上の楼閣、夢幻だったわけだ。
でも、プロペ通り、ファルマン通り、という名前は残る。公園も、形は、残る。
そのことが、過ぎ去った良き時代の、郷愁を、誘うというわけ。
(2010年2月記)