有楽町線要町駅(ハタスポーツプラザ)

ハタスポーツプラザ

再び、山手通りを、北へ。
ちょっと歩くと、西側には、ハタスポーツプラザがある。
ボーリング場を、中心とした、総合レジャーランド、といったところか。
それよりも、昭和の時代から続く、老舗、娯楽施設、という風にいった方が、いいかもしれない。
とにかく、外観からして、昭和の時代を、感じさせるからだ。
創業は、高度成長期。日本が、高みへと、駆け上がっていた頃。
もっとも、高みへと、駆け上がった挙句、バブル崩壊で、どん底、なんだけど。
そんなことになるなんて、当時は、想像もしなかっただろうな。
ところで、実は、このあたり、通っていた時期、ハタスポーツプラザにも、何度か、行ったことがある。
たいてい、レストランで食事、だったけど。一番、最初は、地階の、マックかな。
一度だけ、ゲームセンターにも、行ったっけ。
それで、レストランのことだが、覚えているのは、平日だったためか、他に、客が、まったく、いなかった、ということ。
経営は、大丈夫かな、なんて、さすがに思ってしまうぐらい。
でも、他に、遊戯施設があるわけだから、そこで、帳尻があっているのかも。
レストランの中は、がらんとしていて、所在無げな、ウエイターとウエイトレスが立っているだけ。
窓の外を眺めれば、そこには、昭和の風景。
ここだけ、時代の流れが、止まってしまったかのような錯覚。
そんな、のんびりした雰囲気の中で、本当に、時の経つのを、忘れたものだ。
ただ、昔は、レストランも、遊技場も、そして、窓の外も、賑わっていたと思う。
とすると、やはり、例えば、昭和の、懐かしい遊技場テーマパーク、なんてことにでもならないかぎり、存続は、難しいかもしれない。
そこだけ、時が止まっていても、まわりの、世の中の時代は、かまわず、動いているからだ。
結局、いつか、その、時代に、呑み込まれてしまう。
(2010年2月記)