有楽町線要町駅(池袋北西部の道路予定地)

池袋北西部の道路予定地

山手通りを南へ。来た道を、引き返す。
西側に広がっているのは、中丸町
そういえば、このあたり、一番最初に、来たのは、バスだった。
池袋駅から、中丸町循環とか、熊野町循環とか、そういう、バス路線があって、どんなところかな、と思い、そのバスに、乗ってみたのだ。
その時は、昭和の雰囲気が残っているが、他には、何もない場所だった、と感じたぐらいかな。
ところで、中丸、という地名、どういう謂れがあるのだろう。
実は、さっぱり、わからないらしい。自分にも、見当が付かない。
同じ、板橋区、高島平の南側に、徳丸、という地名が、あるけど、なにか、関係がありそうな気がする。それぐらいしか、言えないが。
これだけ、わからない、ということは、その、地名が、存外、古いことを、示すものなのかもしれない。
時間が経てば、その、来歴が、失われてしまう可能性が、増すからだ。
そんなことを考えながら、歩いていると、山手通りの、東側に、池袋方向へと、伸びる、道路工事現場。
以前、谷端川跡を遡る、道行で、見つけた場所だ。
あの時よりも、工事は、進んでいるものか、どうか。
ただ、完成すれば、かなり、池袋には、近くなる。
そう、ここは、距離的に、池袋とは、それほど、離れているわけではない。
直通する、道路がないため、遠回りしていて、それで、隔絶している感じがするのだ。
だから、道路が、開通した暁には、僻遠の地ではなくなるに違いない。
そして、その時、昔、訪れた頃に、あった、昭和の雰囲気も、まったく、なくなってしまうのかもしれない。
それが、時代の流れ、なんだろうけど。
(2010年2月記)