山手線池袋駅(池袋二丁目 道路予定地)

池袋二丁目 道路予定地

道路予定地を辿り、さらに、東へ。
しばらくすると、唐突に、池袋の街に、出る。
徐々に、商店が増えつつ、気付いてみると、池袋、というわけではないらしい。
たぶん、以前は、池袋の街と、住宅街は、厳然と、分断されていたからだろう。
今になって、その垣根を越え、池袋が、拡大してきているのかもしれない。
そんな、池袋の街へ、入っていく。
ところで、その、拡大しつつある、池袋の街、とりわけ、北西部の、変わり様は、眼を見張るものがあるな。
昔よりは、格段に、きれいになったのだ。
自分が、学生のとき、池袋は、通学の途中だったので、何度も、訪れたものだが、とにかく、凄いところだった。
無法地帯、というか、暗黒街、というか。
でも、そういう場所、危険だが、好きだったりする。
そうか、ひょっとしたら、危険な街なので、住宅地と、峻別されていたわけか、と、今さら、気付くが。
実は、池袋には、もう一つの側面、南側の、目白、閑静な、住宅街、というのもあるのだ。立教大学あたりが、そうかもしれない。
閑静な住宅街と、暗黒街では、徐々に、混ざる、なんて、あり得ないな。
ただ、いつしか、暗黒街は、姿を消し、池袋の、街並みが、きれいになってきている。
これなら、閑静な住宅街と、融合できる。
もっとも、そうなると、池袋は、閑静な住宅街のための、街になってしまうのかも。
自分が、入り込む、余地は、なくなってしまうのかな。
ちょっと、寂しい気がするが、時代の、流れなので、仕方がない。
池袋駅を目指して、きれいになった、通りを、早足で、歩いていく。
(2010年2月記)