日比谷線南千住駅(南千住五丁目 回向院)

南千住五丁目 回向院

南北に伸びる、吉野通りを挟んで、ブランズタワー南千住の西側には、回向院。
その南側にあった、江戸時代の刑場、小塚原のために、建立されたらしい。
ちなみに、刑場の場所、もっと、正確に言うと、常磐線日比谷線の、間にあったそうだ。
江戸時代のことなので、今は、何もないのだろうが、例えば、日比谷線や、常磐線に、乗っていて、南千住駅に、入ろうか、とするとき、あまり、車窓から、外を、眺めたくはないな。
なんでまた、このような、場所に、と、思ってしまうけど。
ただ、そもそも、処刑場は、こうした、交通の要衝に、設けられていることが、普通なのだ。
つまり、見せしめ、という目的もあるので、往来の激しい場所が、選ばれたのだろう。
だから、小塚原が、特別なわけではない。
街道筋、大きな町の、入口には、たいてい、処刑場の跡が、あったりする。
もっとも、賑やかな、街にあっては、そんなこと、気にならないものなのかもしれないが。
いや、そういう、世の中の、裏面、影の部分が、あるからこそ、街は、より、一層、賑やかになっていくのかも。
だんだん、年を取ると、そう思えてくるのだ。
(2010年3月記)