日比谷線南千住駅(南千住六丁目 熊野神社)

南千住六丁目 熊野神社

交通量の多い、幅広の、日光街道を渡り、西側へ。
住宅地に入り、さらに、西へと進む。
すぐに、小さな、熊野神社
こちらは、さっき、訪れた、日枝神社より、もう少し、創建は、古いらしい。
平安時代末から、鎌倉時代、といったところか。
ただ、熊野神社は、鎌倉時代に活躍した、豊島氏と関係があるので、鎌倉時代かもしれないが、よく、わからない。
ここで、ちょっと、江戸名所図絵を見ると、千住大橋の袂、西側に、熊野神社、東側に、日枝神社が、並んでいて、昔も、同じだったんだな、と気付かされる。
ただ、その頃は、熊野神社日光街道まで、境内が、広がっていたのだ。
現在とは、だいぶ、違う。
ひょっとしたら、江戸時代より前、鎌倉時代室町時代は、さらに、もっと、大きかったかもしれない。
例えば、当時、近くの、隅田川沿岸、船荷の集積場が、あったらしいのだが、そういった施設と、セットだったとも、考えられる。
その頃が、最盛期だったのかな。
その後、後ろ盾だった、豊島氏が、いなくなって、徐々に、縮小し、今は、かくのごとく、小さな社になったわけだ。
一帯の地域が、寂れているのとは、あまり、関係ないことみたい。
時代という、大きな流れもあるが、個々に抱える、運命、というのも、あるのだろう。
いろいろな時代の中、なんとか、懸命に生き延びて、今に至っているに違いない。
そう、結局、できることは、どんな時代だろうと、その時の、「今」を、懸命に、生きることしかないんだな。
(2010年3月記)