有楽町線辰巳駅(辰巳桜橋)

辰巳桜橋

高田馬場駅から、東西線飯田橋駅で、有楽町線に乗り換える。
辰巳駅で、下車。
地上に出て、西側に向かうと、辰巳運河があり、対岸、東雲へ、行くために、辰巳桜橋が、架かっている。
ただ、歩道橋なので、自転車までは、通れるようだが、クルマは、通れない。
そのような用途の、長大な、橋を、作ってしまう、というのは、贅沢なのかな。
橋が、完成したのは、バブルが崩壊した後の、失われた10年どん底の時期。
だが、対岸の、東雲には、広範囲に、再開発が、蠢動していた。
バブルの頃、臨海副都心の未来都市の、再現かと、思わせたものだ。
その現場を見に、何回か、訪れたものだが、橋が、ない頃は、とにかく、遠かったな。
辰巳駅を降りて、三ツ目通りを、延々と、北に歩き、途中、西に曲がって、そのまま、西へ。辰巳橋で、辰巳運河を、渡って、やっと、辿り着ける。
これなら、豊洲駅で降りても、同じぐらいの距離。
あるいは、臨海副都心から北側、有明へ出て、そこから、バスに、乗った。
バスがないときは、とにかく、歩くしかない。
バスが来なければ、次のバス停まで歩き、まだ、来なければ、次へ。
まわりは、倉庫と、コンビニしかない、荒涼とした風景。
特に、冬は、寒風、吹き荒ぶ中、歩くのは、侘しかったな。
それでも、なにか、未来への、曙光が、東雲の方から、射しているようで、気にはならなかったけど、でも、やはり、大変だった。
だから、辰巳桜橋が、できたときは、嬉しかったな。
辰巳駅から、距離的に、近くなった、というばかりではなく、いよいよ、東雲の再開発が、始まる、という、実感が、持てたから、ということも、大きかったと思う。
(2010年3月記)