有楽町線辰巳駅(東雲キャナルコートの街並み)

東雲キャナルコートの街並み

トラネコに、別れを告げ、西へ。
すぐに、近未来都市の街並みが、目の前に広がる。
東雲キャナルコートだ。
中央部を低層の住宅棟、その周りを、取り囲むようにして、高層の住宅棟が、並び建つ、はずなのだが、今のところ、中央部分、及び、南側と東側の、高層住宅が完成しているだけ。
さらに、あろうことか、北西部の、一画には、ショッピングセンターが、すでに、できてしまったので、そこには、もう、高層住宅が、建つことはない。
計画そのものが、バブル的なので、もはや、バブルの時代、来ることが、あり得ないことを、考えると、計画通りに行かないことは、致し方のないことだろうけど。
そんな、東雲キャナルコートの街中、中央部に、入ってみる。
洗練され、贅を尽くした、空間。整備された、きれいな街並み。
おしゃれな店が並ぶ、商業地に、紛れ込んだ、錯覚を、覚える。
なんか、高度成長期、あるいは、それ以降の、ニュータウンとは、異質だ。
つまり、豪華な雰囲気はあっても、そこには、生活や、暮らしの、空気が、漂ってこないのだ。
まして、軒下に、ノラ猫などが、いそうな感じもしないし。
遠くから、見たところは、建造物が、たくさん、建っていて、たしかに、ニュータウンやバブル的に見える。でも、中身は、別物なのだろう。
見物する分には、興味深い、といったところかな。
それで、トラネコが、堤防の上で、のんびりと、眺めていたわけか。
(2010年3月記)