都営三田線御成門駅(増上寺 三門)

増上寺 三門

増上寺総門を過ぎ、さらに、西へ進む。
しばらく歩くと、南北に伸びる、日比谷通り。
日比谷通りから、西側が、今の、増上寺、となる。
そして、日比谷通り沿いには、増上寺三門。
今は、事実上、表門だが、実際の表門は、さっき、通ってきた、総門だ。
三門の方は、中門、ということになる。
建てられたのは、江戸時代の初め頃。都心に残る、最古の、建造物、なのかな。
とにかく、古い。
ちなみに、江戸名所図絵を、仔細に、見てみると、今、目も前にある建築物が、そのままの姿で、絵の中に、描かれている。
当時と、現在の、増上寺三門が、同一なので、当然なんだけど。
ところで、江戸時代より前、この場所には、もともと、芝大神宮が、あったわけだが、とすると、その頃、増上寺は、どこにあったのだろう。
一説によると、一時的に、日比谷、さらに、それ以前は、今の、国立劇場最高裁判所のある場所にあったらしい。
この場所には、山王日枝神社が、江戸城から、一時、移っているので、増上寺の跡地だったのかも。
ただ、もう一説によると、今の、赤坂見附駅、弁慶濠の北側の、高台、紀尾井町に、あった、ということだ。
いずれにしろ、江戸城から、国府、今の府中に伸びる、国府への路、国府路の、すぐ、北側に、増上寺は、あったらしい。
創建は、室町時代の初め頃。
ちょうど、江戸城創始者、江戸氏が、没落していく時期なので、なにか、関係があるのかな。
もっとも、もう、遠い昔のこと、歴史の彼方に、埋もれてしまっていて、わからない。
(2010年4月記)