都営三田線御成門駅(芝公園四丁目 芝東照宮)

芝公園四丁目 芝東照宮

東へ。再び、日比谷通りに出る。
通りを南へ歩いていくと、しばらくして、西側に、芝東照宮
増上寺の、南側、といっても、いいのだが、もともとは、芝公園全域が、増上寺だったわけで、どこまでが、増上寺の境内で、どこからが、芝公園なんだか、判然としない。
芝公園の中にある、芝東照宮も、当然、もとは、増上寺の境内にあったのだが。
江戸名所図絵を見ると、当時は、安国殿、といっていたらしい。
名前は、そうなっているが、徳川家康を、祀っているので、東照宮なのだろう。
つまり、有名な、日光東照宮と、同じわけだ。
そういえば、小学生の修学旅行で、日光東照宮、行ったな。
この歳になっても、まだ、覚えているぐらいだから、よほど、強い印象だったに違いない。
ぜひ、もう一度、今度は、ゆっくり、訪れたいものだが、たぶん、無理だ。
もっとも、東照宮なら、こうして、目の前にある。
さらに、全国のあちらこちらに、あるらしい。
恥ずかしい話だが、自分は、上野東照宮を、訪れるまで、東照宮といえば、日光東照宮が、唯一、だと思っていた。
こんな風に、実は、たくさんある、なんて、知らなかったな。
でも、芝東照宮の元の名前が、安国殿、ということから、判るように、徳川家康は、世の中を、安寧に、導いたわけだから、神社が、多数、あって、当然なのかもしれない。
ふと、石垣の上を、見ると、暖かな春の陽射しのもと、ネコが、気持ちよさそうに、寝入っているのに、気付いた。
日光東照宮の、「眠り猫」、なわけではないけど。
ただ、なるほど、こんな風に、ネコの寝入っている姿を見ると、安寧、これが、一番、いいのかな、と感じてしまう。
そういうことなら、神社の、一つや二つ、建ったとしても、不思議ではない。
(2010年4月記)