南北線白金高輪駅(三田五丁目 古川橋から下流を臨む)

三田五丁目 古川橋から下流を臨む

さらに、西へと、歩くと、南北に、流れる、古川。
二の橋を渡って、古川の西側を、南北に伸びる、大通りに出る。
今度は、南へ。
しばらく、進んでから、三の橋で、再び、古川を、渡り、川の、東側。
細い道を、南へと歩く。
一帯は、川の規模にしては、かなり、幅広な、谷地になっている。
江戸時代に、川は、改修され、今のような、一筋の、流れになっているものの、それ以前は、沼地だったり、幾筋かの、流れが、錯綜していたり、という感じだったらしい。
だから、地形的には、幅広な、谷地なのだろう。
おそらく、古川は、本来なら、そのまま、東へ、流れ下り、東京湾へ、流れ込んでいるはずなのだが、手前に、三田の丘陵地があって、阻まれ、いったん、淀んだのだ。
淀みつつ、北に、流れ、三田の丘陵地の縁を、回りこむようにして、今の、麻布十番で、向きを、東へ。そのまま、東に、流れていき、東京湾、だったのかな。
とすると、川の規模から考えるより、ずっと、内陸まで、船で、入り込めたのかも。
さらに言えば、船で入り込めたとすると、船運があり、流通が、古くから、あったのかもしれない。
そんなことを考えながら、南へ南へと、歩いていくと、古川が、北へと、向きを、変える地点。
古川橋に出る。
当然なのだが、今、こうして、古川橋から、古川の流れを見ても、昔の面影は、もはや、なくなっているな。
(2010年5月記)