田園都市線二子玉川駅(駅東側 仮設バスターミナル)

駅東側 仮設バスターミナル

坂を下り、再び、丸子川沿い。
住宅地の中、北西方向へと歩いていく。
やがて、東急田園都市線の高架を、潜り、西側。
こちら側は、高度成長期の終わり頃、整備されたのだが。
ただ、最も、輝いたのは、やはり、バブルの頃。
今に至るも、その輝きは、失われていない気がする。
こうして、歩いていても、気圧されるな。
もっとも、気圧されたとしても、そもそも、こんなところで、買う物もないし、用もないし。
しばらく、南へ、歩き、東へ。
駅舎の、下を、抜け、東側に出る。
いたるところ、まだ、再開発の工事、終わっていず、多摩堤通り沿いには、仮設のバスターミナル。
バスターミナルは、結局、どうなるんだろう。
そういえば、バブルが崩壊した頃だろうか、都心部の、バス路線すべてに、乗ってみようとしたことがある。
そのとき、二子玉川駅のバスターミナルも、何度か、訪れたものだ。
といっても、これほど、変わってしまったので、もう、当時のことは、思い出せない。
可能な限り、思い出してみる。
たしか、駅の東側に、駅前広場を兼ねたバスターミナル。
その南側に、商店街になっている、通りがあって、東に伸びていたのだ。
今の、多摩堤通りは、さらに、南側だったかな。
商店街には、魚屋、古本屋、そして、古びた喫茶店なんかが、並んでいたように、記憶している。
駅前広場の北側には、東急ハンズ。はるか東には、ナムコワンダーエッグがあった。
ずいぶん、賑わっていたのになあ。
結局、一度も行かない間に、みんな、なくなってしまったのか。
ここにあるのは、もはや、帰らざる日々、思い出だけ。
その、思い出すらも、今となっては、曖昧になってしまった。
もう、帰らなければならない時間。
まだ、高層ビルが、建つらしいので、二子玉川には、また、来ることになるわけだが、他に、何かあるわけじゃなし、なんだか、面倒になってきたな。
二子玉川駅で、東急東横線に乗り込み、帰途に着く。
(2010年5月記)