京葉線千葉みなと駅(千葉ポートタワー)

千葉ポートタワー

いったん、南東に歩き、再び、南へ。
しばらくすると、広大な公園。
緑の芝地が、とても美しい。
と思ったが、まわりの更地も、原っぱになっていて、まあ、たいして変わらないかな。
そんな芝地の中には、千葉ポートタワーが、唐突に、聳え建つ。
本当は、周囲に、都市が、できるはずだったので、こんなにも高い塔なのだろうか。
完成したのは、バブルの初め頃。
当時、よく、千葉を訪れていたのだが、その折、千葉ポートタワーにも、一度、行っている。
高く聳え、光輝く塔は、まさに、未来への道標に思えたものだ。
あれから、かなり、年数が経っている。
なのに、今、こうして、見ると、あんまり、変わらない。
未来の道標は、結局、そのまま。
その間、世の中は、未来への道筋を、失い、彷徨うばかり。
千葉ポートタワーも、もはや、潰えた夢の跡、だな。
その夢の跡の前で、犬が、芝地を、嬉しそうに、駆け回っている。
犬にとって、未来など、どうでもいいのだろう。
だとしたら、へたに、未来の夢など、持つものではないのかな。
(2010年7月記)