常磐線北千住駅(千住宮元町 千住神社)

千住宮元町 千住神社

さらに西へ。
南北に伸びる、交通量の多い、幅広の、日光街道を渡り、北西に向かう。
すぐに、西側、千住神社。
創建は、平安時代の終わり頃。かなり、古い神社だ。
その昔、ここから、西側一帯は、丘陵地で、森が、あったらしい。
神社がある、ということは、それなりに、集落があったのだろう。
隅田川もあり、船運や、漁撈を営んでいたのかな。ちょっと、わからないが。
ただ、今のところ、あたりに、古墳や、古代遺跡は、見つかってはいないみたい。
ありそうな気がするけど。あるとすれば、やはり、神社のあるあたりかも。
ところで、当時は、千崎神社、といっていたので、ひょっとしたら、地名も、千崎、かもしれない。
鎌倉時代の終わり頃には、東側に、寺院が、いくつか、創建されているので、集落も、東側に移ったように思える。
さらに、時代は下り、江戸時代、日光街道千住宿が、できると、ここらへんは、西森、と呼ばれるようになった。
もう、完全に、集落の中心は、東側に、移ったのだろう。
つまり、千住の中心からみて、西森、なのだ。
ちなみに、千崎神社の名前も、西森神社になっている。
時代は、さらに、下り、明治時代。
その頃の、地図を見ると、森、というよりも、草原、荒地、みたいになっている。
今は、もう、そんな、森も荒地も、すっかり、なくなってしまった。
西森神社から、名前が変わった、千住神社が、この地に、残るばかり。
(2010年8月記)