南北線麻布十番駅(仙台坂上の交差点)

仙台坂上の交差点

古川を渡り、南北に伸びる大通りへ出る。
大通りを、いったん、南へ。
しばらくして、西へ曲がり、そのまま、西へ向かう。
通りは、上り坂。仙台坂といわれる坂だ。
江戸時代、通りの南側に、仙台藩の、広大な下屋敷があったので、そう呼ばれたのだろう。
通りの北側一帯には、元麻布の、山の手住宅街。
寺院も多く、寺町の側面もある。
ということで、一帯は、とても閑静な雰囲気。
こんな長閑な場所が、よく都心にあるなと、不思議に思ってしまうぐらい。
おそらく、ここらへんには、地下鉄が通っていないし、広い通りもないからだろう。
だから、ある意味、交通が、遮断されていて、静かなのだ。
もっとも、世田谷区にしても、文京区にしても、閑静な山の手住宅街とは、えてして、こういう感じだけど。
それに、交通が遮断されている、といっても、それは、外部から、ということで、クルマを所持していれば、内部からは、容易に、どこにでも、行ける。
一種のゲーテッドシティみたいなものかな。
そんなこと考えながら、坂を上っていくと、仙台坂上の交差点に辿り着く。
(2010年8月記)