南北線六本木一丁目駅（六本木一丁目 閑静な街並み）

ちょっと北側、坂を、下りる。
北側斜面にある道路を、南西へ。
特に、なにか、見るものがあったわけではないが。
ここは、尾根道よりも、やや、外れているためか、さらに静か。
ますますもって、閑静な雰囲気だな。
本当に、自分にとっては、異世界。
そもそも、商店といったものが、まるでないし。
こういった場所には、スーパーみたいなもの、必要ないのだろう。
そういえば、バブルの頃、この近くにある、サントリーホールに来たんだっけ。
アークヒルズ、というのもあった。
当時、この場所が、特別、なんて感覚は、なかったなあ。
総中流の時代だったからだろうけど。
それが普通だと思っていたし、ずっと、このままだとも、思っていた。
バブルが崩壊して、失われた10年のどん底でも、また、好景気が戻ってくると、同じようになると、信じていたっけ。
そして、景気が、曲がりなりにも、よくなったのだ。
それにもかかわらず、自分は、相変わらず、どん底。
あの頃は、もう、二度とは、戻らない。
そんなこと考えても仕方ないので、もう、帰ることにする。
今度は、長い長い、エスカレーターを、下り、六本木一丁目駅へ。
（2010年8月記）