中央線四ッ谷駅(元赤坂二丁目 迎賓館東門)

元赤坂二丁目 迎賓館東門

ギリシア神殿の遺跡みたいな、オブジェの前を通り、東へ。
再び、外堀通り、南へと歩く。
通りは、下り坂。紀の国坂、という。
西側に広がる、迎賓館の敷地、江戸時代は、紀州藩中屋敷だったので、紀の国坂、とうわけかな。
などと江戸時代の頃に、思いを馳せながら、坂を、下っていると、迎賓館東門。
こちらは、正門と比べ、ずいぶんと、和風だ。
江戸時代当時の、屋敷の門を、そのまま、残したとは、思えないけど。
迎賓館の敷地にも、和風の建屋や庭園があるので、それらと同じような、おまけ、みたいなものだろう。
そういえば、関係ないけど、迎賓館の、北西側、谷地になるが、明治時代、そこには、東京三大貧民窟の一つ、鮫河橋、という一帯が、あったらしい。
煌びやかな迎賓館よりも、そちらの方が、むしろ、興味がある。
それに、迎賓館が出来た頃、とうの昔に、その、貧民窟は、なくなっていたわけだが、豪華絢爛たる迎賓館と、東京三大貧民窟が、隣り合った場所、というのは、運命的な感じだな。
ということで、今度、機会があったら、迎賓館の、北西側、鮫河橋に、行ってみよう。
(2010年9月記)