中央線四ッ谷駅(埋め立てられた外濠 真田濠)

埋め立てられた外濠 真田濠

紀の国坂を下っていくと、東へ伸びる道路。
その道路の、南側は、弁慶濠、北側は、上智大学の運動場、となっている。
ただ、この運動場、こうして、遠くから見てみると、地形から、わかるように、もとは、外濠だったのだ。
真田濠、または、四谷濠。
戦後すぐ、瓦礫の処分地として、埋め立てられてしまったらしい。
もったいないような気がするが、当時としては、仕方がなかったのだろう。
いちおう、運動場として、このように、利用できるようには、なっているけど、もはや、開削して、もとの、外濠を、回復するのは、無理そうだな。
ところで、たしか、今、立っている、この場所が、外濠の分水嶺、ということだ。
南側、弁慶濠は、そのまま、南へと、流れ下り、北側、真田濠の方は、北へと流れ下っていく。
とすると、もし、真田濠が、あったとすれば、とても、風光明媚だったに違いない。
やはり、惜しくなってきた。
でも、今の東京、昔のような、水郷都市、というわけでもないし。
運動場なら、運動はもちろん、他にも、用途がありそうだが、ただの、池では、ボートなどの水遊びぐらい。
時代の流れなので、仕方ないな。
(2010年9月記)