都営新宿線本八幡駅(八幡二丁目 八幡不知森)

八幡二丁目 八幡不知森

びしょびしょと降る雨の中、千葉街道を、東へ。
肌寒くて、手がかじかむ。
ついこの間まで、猛暑だったのに、季節の移ろいというのは、不思議なものだ。
しばらくすると、通りの南側、小さな森。
そこだけ、樹木が、密集していて、興味深い。
八幡不知森、という名前の森、ということだ。
ちなみに、江戸名所図会を見ると、驚くべきことに、当時も、今と、あまり、変わっていない。
つまり、少なくとも、江戸時代と、ほとんど、同じなのだ。
おそらく、この場所は、禁足地、ということなのだろう。
だから、昔から、変わらず、そのまま、残っているのに違いない。
ところで、それでは、なぜ、この場所だけが、禁足地なのだろうか。
想像するに、禁足地、といえば、思い浮かぶのが、古墳。
ひょっとすると、ここには、古来より、古墳が、あったのかもしれない。
本当のことは、わからないけど。
相変わらず、降り続く、冷たい雨の中、今度は、北に、向かう。
(2010年10月記)