東急世田谷線松陰神社前駅(若林四丁目 松蔭神社)

若林四丁目 松蔭神社

南に向かい、烏山川緑道。
さらに、西へ西へと、歩いていく。
しばらくして、南北に伸びる、交通量の多い、幅広な、環状七号線。
環状七号線を越えると、いよいよ、郊外の住宅地、という感じだな。
再び、西へと、進んでいく。
かなり歩いたところで、南へ曲がり、そのまま、南へ。
住宅地の中、進んで行くと、有名な、松蔭神社。
明治維新の方向を、決定付けた、先駆者、吉田松陰を、祀ってある。
ところで、吉田松陰は、もともと、長州藩、なのに、なんで、この場所に、松蔭神社があるのだろうか。
実は、この場所、江戸時代、長州藩の、別邸があったらしい。
あたりには、国士舘大学、世田谷区役所、などがあるが、それらも、おそらく、長州藩別邸の跡地を、流用したのだろう。
ただ、理由は、それだけでは、なさそうだ。
西側には、豪徳寺、という、大きな寺院がある。
その、豪徳寺吉田松陰を、処刑した、井伊直弼が、眠っているのだ。
わざわざ、吉田松陰の亡骸を、ここに、移してきたのは、明治維新の中にあって、当時としては、思い切った、政治的なパフォーマンス、だったのかもしれないな。
もっとも、激動の時代も、今は、昔。
ここは、すっかり、落ち着いた、静かな住宅地になっている。
(2010年10月記)