中央線御茶ノ水駅(ニコライ堂)

ニコライ堂

聖橋から先、南側は、駿河台下への、下り坂になっている。
その坂道の、西側には、ニコライ堂
創建は、明治時代だ。
このような、外国の宗教施設が、作られた、というのは、とりもなおさず、日本が、国際社会に、組み込まれた、ということなのだろう。
当時の、別名、南蛮寺。
そういえば、その頃、すぐ、北側に、太田姫神社があったんだな。
独特の、舶来な建物のデザイン、奇想な景観を作り出し、見る者の目を、楽しませていたことだろう。
今は、すっかり、まわりは、オフィスビル。都心は、国際都市。
だから、それほど、目立たない。
目立たないどころか、周囲に、すっかり、溶け込んでいる。
降りつける冷たい雨の中、建物の緑青は、まるで、鎮守の森の緑みたい。
彼の地でも、そうだったのかな。
オフィスビルの中、そこだけが、安息の地に見える。
(2010年10月記)