銀座線虎ノ門駅(金刀比羅神社)

金刀比羅神社

外堀通りを、東へと、歩く。
しばらくすると、南北に伸びる、桜田通りとの交差点。
桜田通りに入り、南へ。
すぐに、通りの西側に、金刀比羅神社がある。
境内と、高層ビルの敷地が、一体になっていて、なかなか、奇想な景観だ。
創建は、江戸時代、前半。
丸亀藩上屋敷に、地元、四国は讃岐の、金刀比羅宮を、招いたのが由来。
久留米藩が招いた、水天宮と似ている。
ところで、金刀比羅神社、といえば、金毘羅詣。
江戸時代から、始まるわけだが、金刀比羅神社の創建が、少なからず、関係しているのかもしれない。
いや、それよりも、大きいのは、流通網、交通網の整備拡大、かな。
おそらく、そのことにより、四国、瀬戸内海、という異郷が、知られることになったのだろう。
さらに、知れば、より、興味は湧くし、旅情も、喚起されたりもするに違いない。
そして、金毘羅詣、という、一大レジャーが、始まったのかも。
そういえば、「金刀比羅」というと、本来は、切実な、意味が、あるのだろうけど、なにか、とても、安楽で、楽しげな、雰囲気がするのは、その影響だろうな。
そんな、金刀比羅神社を後にして、さらに、桜田通りを、南へ、進む。
(2010年12月記)