東西線日本橋駅(日本橋室町一丁目 とても古いビル)

日本橋室町一丁目 とても古いビル

次々と、建ち上がっていく、高層ビル。
その片隅に、すごく古そうなビルがある。
いままで、もともと、そこに、あった、小さなビルが、残っているのだろうけど。
調べてみると、竣工は、高度成長期の、初め頃。
東京タワーが完成した時期だ。
まさに、「ALWAYS三丁目の夕日」の世界。
この建物は、その頃から、ずっと、ここにあるわけか。
もっとも、まわりの、古そうな、建物も、皆、同じだろうけど。
当時は、一帯に、これ以上、高い、建物なんて、なかったのだろうなあ。
しばらくすれば、東京オリンピックの開催。
東京の街並みが、変わり始めた。
そして、無我夢中の、高度成長期は、終わり、安定期。
高度成長の達成を、誇示するかのように、高層ビルが、あちこちで、建ち始める。
大手町、西新宿。まあ、そんなところか。
そういえば、池袋サンシャイン60、なんてのもあったな。
だが、安定期は、徐々に、熱狂の、バブルへ。
浮かれている間に、バブルは崩壊。それでも、浮かれ気分は、そのままだったけど。
まがりなりにも、景気がよくなって、でも、それも、終わり。
浮かれ気分は、もう、二度と来ない。
今、あるのは、都心部を、中心とした、再開発だけ。
それも、どこまで、続くのやら。
そういった有様を、この、古い古い、ビルは、見続けて来たのだろうか。
(2011年1月記)