京浜東北線鶴見駅(総持寺穴熊稲荷神社)

総持寺穴熊稲荷神社

南へ南へと、歩いていくと、三門の前へ出る。
三門の、さらに、南側には、ちょっとした、丘陵地。
その丘陵地を、石段で、上っていく。
上った先には、穴熊稲荷神社。
寺院の中に、神社が、あるわけだが、実は、それほど、奇異ではない。
たいてい、大きな、寺院には、神社があったりするものだ。
神社と寺院は、あまり、厳密に、区別するような感じではないのだろう。
ところで、そういえば、この、広大な、総持寺、意外と、最近、建てられたらしい。
明治時代の終わり頃。もうじき、百年、というところ。
もちろん、この地に、移転する前には、長大な、歴史を、持っていたはずだ。
では、総持寺が、移転してくる前、この場所には、何があったのだろう。
都心だと、たいてい、大名屋敷跡だったりする。
でも、鶴見だと、やはり、何もなかった、ということかな。
そういう未開の山野に、創建され、もうじき、百年。
そして、これから、何百年も、この地に、あり続けるわけだ。
そう考えると、いかにも、畏敬の念、持たないわけにはいかない。
(2011年1月記)