京浜東北線鶴見駅(鶴見神社)

鶴見神社

三門を潜り、坂を、下っていく。
下りきったところ、南北に伸びる、通り。
やっと、現世に戻った感じだ。
通りを、北に歩く。
商店が、建ち並び、ちょっと、賑やか。
しばらくすると、西口駅前広場へ。
時代から、やや、取り残された景観が、長閑で、懐かしい。
西口駅前広場を過ぎて、さらに、京浜東北線に沿い、北へ。
かなり歩いたところ、東西に伸びる、三角大通りに、行き当たる。
三角大通りに入り、東へ。
京浜東北線の、下を、潜り、京浜東北線の東側へ出る。
通りの南側には、鶴見神社。
なんの変哲もない、神社だが、意外と、歴史がある。
それに、昔は、もっと、境内も、広大なものだったらしい。
もともとの、名前は、杉山神社
杉山神社、というと、鶴見川沿いに、多く、分布しているのだが、鶴見川の河口に位置する、鶴見神社は、その、総本山のような感じだったのだろう。
つまり、鶴見川河口から、ある一族が、鶴見川を、遡って、勢力を伸ばしていたったわけだ。
ただ、律令制が、施行されたとき、鶴見神社と、他の杉山神社は、別の、行政区分、郡に、分けられている。
勢力を、弱体化させるために、そのようにしたに、違いない。
そういうわけで、今、こんな風に、境内が、小さくなった、というわけでもないだろうけど。
そろそろ、帰ろう。
悠久の歴史を前にしていると、気が遠くなりそうだ。
とりあえず、今のところ、春を待つばかり。
陽射しは、もう春だし。
通りへ出て、南へ。鶴見駅へ向かう。
(2011年1月記)