千代田線湯島駅(池之端一丁目 教證寺)

池之端一丁目 教證寺

旧岩崎邸庭園の坂を下り、再び、上野の街へ。
そのまま、細い道路を、南へ歩く。
東側には、教證寺。
特に、有名な寺院でもないないけど。創建は、江戸時代の、前半ぐらいか。
だんだん、江戸の街が、大きくなって、このあたりまで、広がってきた、ということだろう。
ただ、江戸の街が、出現する前から、寺社は、あたりに、点在していた。
たとえば、不忍池の西側、南北に連なる尾根。この近くだと、湯島天神がある。
一方、東側には、隅田川に沿うように、南北に、細長く、陸地が、伸びていた。
そちらには、鳥越神社、浅草寺がある。
さらに、江戸時代より前は、その、細長い陸地に、鎌倉街道が、通っていたらしい。
あるいは、もっと、昔から、道は、あったのかも。
いちおう、江戸時代になると、そうした、尾根道ばかりではなく、不忍池近くの、低地にも、街並みが、現れたということかな。
明治時代になると、近くの、丘の上には、岩崎弥太郎が、屋敷を、かまえる。
今は、高層住宅が、建ったりするわけか。
そして、この後は、どうなっていくんだろう。
まったく、わからないし、そもそも、そんなこと、見届けることはできない。
まあ、とりあえず、冬が終わって、春が来ることは、確かだな。
もう、帰ろう。不忍通りを、南へ。湯島駅に向かう。
(2011年2月記)