りんかい線国際展示場駅(誰もいないシンボルプロムナード公園)

誰もいないシンボルプロムナード公園

東京ビッグサイトも稼動していないはずだし、誰もいないのは、当たり前か。
シンボルプロムナード公園に入り、西へと、歩いていく。
再び、あの時、震災の直後のことが、よぎった。
強い地震があった後、建物の外へ、出るよう指示。
強い揺れではあっても。激しい揺れ、ではなかったし、だいいち、けっこう、寒かったので、ぐずぐすと、職場にいたけど。
ただ、とにかく、騒然としていて、なにか、とんでもないことが、起きているようで、とりあえず、外へ。
しばらくすると、外に立っているのに、あきらかに、足をすくわれるような、強い揺れが、やってくる。
この揺れで、建物にいた、社員も、あわてて、ぞろぞろ、外へ、出てきた。
臨海副都心のどこかで、黒煙が上がっているとか、近くの建物の壁が、倒壊したとか、さまざまな、噂が飛び交う。
断続的にやってくる、強い余震。
見上げると、電線は、大きくしない、隣り合った建物同士が、揺れるたびに、ぶつかりあっているように、見える。
信号機は、ゆらゆらと揺れ、路上は、オフィスビルから、出てきた、サラリーマンで、埋め尽くされていた。
ただ、強い揺れではあっても、激しい、というほどではなく、余震が続くことが、異様だな、と感じたぐらい。
ほどなくして、解散の指示。
明日は、休みだし、早く帰れる、と思っていた。
それにしても、シンボルプロムナード公園、西へ西へと、歩いているのだが、誰とも、すれ違わないな。当たり前か。
(2011年3月記)