東武東上線北池袋駅(池袋本町四丁目 新月湯)

池袋本町四丁目 新月湯

細い通りを北へ。
東武東上線沿い、駅も近いので、そこそこに、商店などが並ぶ。
しばらくすると、通りの、東側に、新月湯。
こんな風に、鄙びた街を歩いていて、銭湯が、あると、なんとなく、ほっとするな。
昔、おそらく、高度成長期ぐらいは、銭湯に、行かなくなることが、生活の豊かさの、証だったのだけど。
ここ最近は、ちょっと、違うみたい。
温泉、とまではいかないけど、一種の、テーマパーク、そんな感じだ。
ひょっとしたら、各所に、今も残る、銭湯巡り、なんて、ありうるかも。
銭湯、新興の郊外住宅地には、もとより、ないし、都心部の、再開発地には、かつてあったとしても、今は、ない。
銭湯ではないけど、麻布温泉、十二社温泉も、最近、なくなってしまった。
あるとすれば、こうした、昭和の時代が、取り残された一帯。
どこか、遠くの、温泉、行くよりも、江戸の昔、池袋、発祥の地、その頃に、思いを馳せながら、ゆっくり、銭湯で、寛ぐのも、いいな。
そんな気持ちに、浸りながら、さらに、北へと、歩いていく。
(2011年5月記)