南北線六本木一丁目駅(六本木一丁目 西光寺)

六本木一丁目 西光寺

道源寺よりも、少し、下ったところには、西光寺。
これらの寺院、創建は、おそらく、江戸時代の初め頃か。
当時は、何もなかった、谷あい。
その谷間を、見下ろす、丘の斜面に、寺院が、建てられたのだろう。
谷底には、やがて、家屋が建ち並び、町になる。
町名は、谷町。地形、そのままの名前だな。
ひょっとしたら、門前町だったのかもしれない。
時代は、江戸時代から、明治時代へ。
しばらくして、東西に、伸びる、今の、六本木通りと、おぼしき、細い道路が、開通する。
ただ、道路が開通したといっても、都心とは、ちょっと、隔たった、谷あいの町、だったに、違いない。
また、時代は、流れ、昭和の時代。
戦後、世の中、高度成長。
六本木通りの上には、首都高の高架が、通り、道幅も、かなり、拡幅される。
あたりは、静かな、谷あいから、騒々しい、都心へ。
さらに、最近は、巨大ビルが、まわりに、次々と、建っていく。
そして、これからは、どうなるのだろうか。
まったく、わからない。
ここにある、寺院は、その先を、ずっと、見ることが、できるかも。
そう考えると、なにか、気持ちが、落ち着いてくるな。
そろそろ、帰ろう。
斜面を、下ると、六本木一丁目駅の入口。
南北線で、帰ることにする。
(2011年5月記)