丸の内線本郷三丁目駅(プラウドタワー本郷東大前)

プラウドタワー本郷東大前

本郷通りを、北へ、歩いていくと、通りの、東側には、プラウドタワー本郷東大前。
最近、完成した、高層住宅だ。(工事中はこちら
本来、山の手には、高層住宅は、建たないのだが、昨今の、世界同時不況の前、たまさか、景気が、よかったおり、勢いで、工事が、始まってしまったらしい。
よくあることだが。
ところで、一帯は、明治時代以降、もっとも、早く、郊外化、あるいは、山の手住宅地になった、場所。
そういうわけで、三四郎の、舞台に、なったのだろう。
ヒロイン、里見美禰子は、そういった、山の手に住む、お嬢様、なわけだ。
ただ、だからといって、山の手台地のような、堅牢な、立場ではない。
たとえば、三四郎が、里見美禰子に、金を、借りにいくと、彼女は、自分名義の、通帳から、用立てている。
当時が、そうだったのか、たまたま、そうだったのか、つまり、彼女には、自分用に、与えられた、通帳以外、いっさいの、権限が、ないようなのだ。
おそらく、唯一の兄、里見恭助、がすべての、権限を、所有しているのに違いない。
だから、たとえば、恭助が、結婚するとすれば、無一物で、家から、放逐されることは、ないにしても、里見美禰子の、今の、立場は、なくなることは、確かだろう。
本郷通りを、さらに、北へと、歩いていく。
(2011年6月記)