総武線水道橋駅(三崎町二丁目 三崎神社)

三崎町二丁目 三崎神社

西へ、歩いていくと、すぐに、南側、三崎神社がある。
創建は、意外と、古い。
おそらく、鎌倉時代初め、あるいは、平安時代の終わり頃か。
最初は、もっと、東側に、あったようだ。
駿河台の、西斜面あたり。
一帯は、三崎村。三崎村にあったから、三崎神社なのかな。
当時は、水道橋駅飯田橋駅の周囲、低地には、小石川大沼が、広がっている。
眼下は、一面、湿地帯だったはず。
そんな、駿河台だったのだが、おそらく、三崎神社が、建立された時期に、開拓があり、新しい住民が、やってきたのだろう。
ひょっとしたら、それ以前から、暮らしがあり、三崎神社があった場所、もともとの、祭祀の場所だったのかもしれないが。
時代は過ぎ、江戸時代、駿河台の台地は、日比谷入江を、埋め立てるために、かなり、突き崩されている。
さらに、小石川大沼を、干拓するため、駿河台の台地を、穿ち、神田川の流路を、東側に、移してもいる。
そのおかげで、三崎神社は、移転を、余儀なくされた。
大名が、江戸入りするとき、まず、三崎神社に参詣したのは、そのためかもしれない。
その後も、何度か、移転し、明治時代の終わり頃、ようやく、三崎神社は、この地に、落ち着く。
昔より、だいぶ、景観も、変わっただろうけど。そもそも、ここは、沼の底、だったわけだし。
でも、それはそれで、いいのかもしれない。
さあ、もう、帰ろう。
すぐ近く、水道橋駅の、改札口に、向かう。
(2011年9月記)