横浜線橋本駅(大山町 ショッピングセンター アリオ橋本)

大山町 ショッピングセンター アリオ

横浜線に沿って、東へと、歩いていく。
しばらく、歩いていくと、道路の南側一帯には、広大な、ショッピングセンター。
駅前に、いろいろな、施設が、集中して、その外縁に、なにも、なくなってしまうと、とりあえず、こうした、ショッピングセンターが、できるものらしい。
自分の、地元にも、ショッピングセンター、というほどではないが、いくつかの、スーパーしか、なくなったな。
そのうちの、家具店が、記憶に残っている。
昔から、実は、あったのだが、今風に、リニューアルしたのだ。
自転車の販売と、修理の、部門が、加わり、店内も、シンプル、新しい感じになる。
ただ、町の自転車屋があったので、とくに、行くことは、なかったけど。
ある夜、自転車がパンクして、町の自転車屋も、閉まっているし、というとき、ふと、件の、家具専門店に、自転車コーナーがあることを、思い出し、さっそく、寄ってみた。
自分の自転車より、ずっといい自転車を、代車で、貸してくれるし、安く、仕上げてくれるし、至れり尽くせり。昨今、流行の、ショッピングセンターも、いいものだと、思ったっけ。
そのうち、町の自転車屋は、なくなったものの、ま、ショッピングセンターが、あるから、いいかな、と思っているうち、また、自転車が、パンク。さっそく、自転車を、持ち込む。
すると、以前の、至れり尽くせりから、まったく、逆、手の平を返したよう。
代車は、ない、の一点張り。駅まで歩くしかない。さらに、パンクだけなのに、タイヤチューブごと、交換させられる。
ここまでなら、そういうことか、と納得したかもしれないけど、仕上がった自転車、見事に、パンクした部分だけしか、変っていなかった。
町の自転車屋なら、たとえば、パンク修理が、終わると、車輪を、くるくる、回して、キッキッと、ブレーキを、掛けてみて、調節したり、あちこち、油を、注してくれたり。
ショッピングセンターが、至れり尽くせりの頃も、それは、やってくれていたのだが。
当時は、たんに、同業他社、つまり、町の自転車屋への、対策だったのかな。
ショッピングセンターは、たしかに、大きいし、店内は、きれいだし、なによりも、とても、合理的な、感じがする。
でも、そのぶん、客との距離は、ぐっと、遠ざかってしまったようにも思えるな。
(2011年10月記)