中央線阿佐ヶ谷駅(阿佐谷北一丁目 世尊院)

阿佐谷北一丁目 世尊院

すぐ南側には、世尊院。
位置的には、南側だけど、神明宮と、同じ境内、といった方が、いいかも。
ところで、神明宮は、正真正銘の、古社なのだが、世尊院も、実は、古い。
世尊院は、今、中野坂上にある、宝仙寺の、子院だったらしいのだ。
もともとは、宝仙寺、阿佐ヶ谷に、あったのだが、室町時代、今の場所に、移転。
その折、子院の、世尊院を、もとの阿佐ヶ谷に、残している。
また、宝仙寺が、阿佐ヶ谷に、あったころは、この場所よりも、かなり南側、青梅街道の、北側一帯にあった。
おそらく、世尊院、宝仙寺が、移転した後も、今の、青梅街道沿いに、あったのだろう。ただ、今の場所に、移ったのは、神明宮と同じ、江戸時代なのかどうか、わからない。
さらに言えば、宝仙寺が、阿佐ヶ谷にあった、室町時代以前、その寺域は、広大で、今の、阿佐ヶ谷駅あたりまで、含まれていたようだ。
とすると、その昔、ここらへんには、北に、広大な、神明宮、そして、南に、同じく、広大な、宝仙寺、という風になっていたらしい。
そんな、昔の景観に、思いを馳せながら、南へと、歩いていく。
(2011年10月記)