南武線矢向駅(矢向五丁目 矢向湯)

矢向五丁目 矢向湯

だんだん、道は、細くなり、商店街のようになっていく。
実際、昔は、賑やかな、商店街だったのかもしれない。
しばらくして、南へ曲がり、住宅地の中へ。
そのまま、南へと、進む。
すぐに、東側、矢向湯。
銭湯がある、というのは、昔、賑やかだった、ということだろう。
しかも、下町の、賑やかさだ。
そういえば、学生の頃、通学は、南武線だったな。
川崎までは、来なかったけど。
でも、たまに、川崎方面に、行ってみたこともある。
すごく汚くて、ごみごみした感じ。
でも、猥雑で、エネルギーに溢れていたように、思う。
そう、当時は、まだ、高度成長期までの、賑やかさが、残っていたのだ。
矢向あたりも、すごいところだったな。
その後、バブルの頃までは、その、余波で、少しは、賑やかさは、保たれていたのかもしれない。
ただ、今は、山の手、田園都市が、川崎の、全域を、覆ってしまったようだ。
そして、山の手になりようもない、下町は、消えて行くばかり。
静かになった、矢向の街を、さらに、南へ、進んでいく。
(2011年11月記)