南北線六本木一丁目駅(六本木三丁目 なだれ坂)

六本木三丁目 なだれ坂

細い道を、北へ。
坂を、下っていく。
坂の名前は、なだれ坂。
「なだれ」とは、雪崩を、連想してしまう、坂道だな。
あまり、関係は、ないだろうけど。
この坂道沿いには、ずっと、寺院が、並んでいたようだ。
今は、円林寺、善学寺以外は、もう、なくなっている。
オリンピックの頃、六本木通りが、拡幅して、その時、なくなったらしい。
そういえば、これらの、寺院の、西側に、江戸時代、旗本常備軍のための、集合住宅があったのだ。
明治時代の地図を見ると、その場所には、長方形の、池が、あったらしい。
谷地を、流れ下る、小川、せき止めたのだろうけど。
いったい、どういう目的で、そのような、池を、作ったのだろうか。
たしか、平時の、旗本、困窮していて、たいてい、副業を、持っていたときく。
とすると、ひょっとして、観賞魚を、養殖していたのかな。
今となっては、もう、昔のことなので、わからないが。
そんなことを、考えているうちに、なだれ坂を、下りきる。
六本木通りを、渡り、北側へ。
(2012年1月記)