小田急線代々木八幡駅(代々木八幡神社境内にある竪穴式住居の復元模

代々木八幡神社境内にある竪穴式住居の

森閑とした、森の中、進んでいく。
おそらく、この、深い森、太古の昔から、変わっていないのだろう。
さらに、進んで行くと、参道の傍ら、円錐形の、藁束の塊。
一目見て、歴史の教科書で覚えのある、太古の昔の、住居だと、わかる。
もちろん、レプリカ、なのだろうけど。
ただ、一帯に、太古の昔、暮らしがあったことは、間違いないようだ。
そして、こうした、大昔の、暮らしのあった場所の跡、たいてい、神社がある。
代々木八幡神社も、その例に、洩れない、ということか。
こんもりと、木々に覆われた、小高い丘。いかにも、暮らしやすそうな、感じ。
麓には、沼沢地が、広がっていたのだろうか。
沼沢地は、もはや、なく、そして、まわりの、森も、今は、ない。
代々木八幡神社の境内にだけ、こうして、残った。
そして、このあとも、おそらく、何十年も、あるいは、何百年も、このまま、なんだろうな。
そう考えると、とても、不思議な、感じ。
石段を、下り、再び、現世へ、戻る。
(2012年3月記)