京王井の頭線駒場東大前駅(駒場野公園のケルネル田圃)

駒場野公園のケルネル田圃

森林地帯を、西へ、歩いていくと、谷地へ出る。
明治時代初め頃の、地図を、見ると、たしかに、この、谷地から、小川が、流れ出て、東へ、流れ下っているようだ。
ただ、今、見ると、谷地の底、平坦になっていて、湿地帯のよう。
立入禁止になっていて、底まで、降りていけなかったが、ケルネル田圃、という田圃、ということだ。
農業学校のときの、研修用、田圃
田圃、というと、見渡す限りの、平野に、延々と、広がっているような、イメージがある。
少なくとも、森林地帯、あるいは、谷地、とは、かけ離れているように、思えるのだけど。
だが、実は、これが、本来の、田圃、ということらしい。
例えば、神田明神の、北側に、清水坂下、という、交差点があるのだが、かつては、ケルネル田圃のように、谷地の底に、田圃が、あったらしいのだ。
その、田圃が、神田、という名前の、田圃
そして、「神田」の、地名の、由来になっている。
とすると、古来、かつてあった、神田、というのは、目の前にある、このような、田圃、だった、ということだ。
期せずして、田圃の、原型に、出会えたわけだが、もう、帰ることにする。
来た道を、戻り、駒場野公園を出て、坂を下ると、駒場東大前駅
京王井の頭線で、帰ることにする。
(2012年4月記)