中央本線甲府駅(中央一丁目 春日モール 城の模型)

中央一丁目 春日モール 城の模型

細い路地を、通って、西へ。
しばらくすると、南北に伸びる、春日モール。
商店街は、広がっているのだが、人通りはない。
春日モールを、北へ。
通りの際に、城の模型。
この、小さな、城、映画「サウダーヂ」にも、出てきたな。
城の模型が、設置されたのは、おそらく、想像してみるに、バブルの頃、NHK大河ドラマ、「武田信玄」を、放送したときだと思う。
あの頃が、一番、賑やか、坂の上、だったのかも。
ただ、もう一人の主人公、猛のような、若者にとっては、そんな、坂の上の時代、知らないはず。
すでに、繁華街、といえば、シャッター通り。豊かで、贅沢な、暮らしなぞ、はなから、存在しない世の中。
貧しさ、生活の苦しさが、偏在しているのだ。
でも、それは、昔、日本が、貧しかった、高度成長期以前とは、違っている。
昔、は、貧しい中にも、なにか、余裕や、落ち着きがあり、懐かしささえ感じる。
今は、時間がなく、いつも、切羽詰っていて、なにかに、追われている感じ。
そして、不安の中、とても、息苦しいのだ。
もう少し、商店街を、歩いてみる。
(2012年5月記)