京浜急行線生麦駅(生麦 竹の湯)

生麦 竹の湯

かなり前、バブルの頃か、鶴見に、行ったときは、まだ、少しは、賑やかだったと、記憶している。
生麦も、そうだったのに、違いない。
今は、すっかり、閑散とした、街並みだけど。
そんな街中、南へと、歩いていく。
途中、竹の湯、という銭湯。
それほど、古くはないが、このあたりには、他にも、銭湯は、多い。
かつて、繁華だった頃の、名残だろうか。
ところで、生麦、という地名の由来、についてだが。
海岸地帯だし、麦畑が、あるとも、思えない。
また、特産、ということもない。
江戸名所図会を、見ると、すでに、江戸時代には、生麦村、とある。
さらに、その昔、一帯は、生麦の浦、といったらしい。
とすると、もともとは、海辺の、名前だったのだろうか。
一説によると、生貝の剥き身、なまむき、生麦、となった、ということだ。
近くの、海辺には、今も、身を剥がした、貝殻が、あちこちに、あるらしく、おそらく、その説は、妥当、なのだろう。
でも、では、なぜ、貝殻を、貝塚のようにせず、海岸の、あちこち、撒いたのか、あるいは、貝の剥き身を、「なまむき」、と呼ぶものなのか、わからない。
生麦の旧道、細い道を、西へと、歩く。
(2012年5月記)